『グランド・ブダペスト・ホテル』の怪

ちょっと不思議なできごと。0528_01
実は私、映画『グランド・ブダペスト・ホテル』が好きである。それは以前にここにも書いたが、「好き」の前に「大」が1000回付くくらい好きである。
出会いは昨年のベルリン国際映画祭。いきなりハマり、映画祭期間中に2度鑑賞。その後、映画館にも行ったし、日本に帰った時にもちょうど映画館でやっていたので思わず鑑賞。ドイツでDVDが発売されるや一番乗りでゲットした。それから何度観たことか。娘たちには呆れられ(呆れながらも一緒に観てる娘たちも娘たち)、擦り切れてそのうち裏面が出てくるんじゃないかというほど、繰り返し観ていた。

0528_02 そしてこの春、アマゾンの広告でついに日本でも発売と知り、日本語の字幕や吹き替えも愉しもう~とばかりに注文し、先月の帰省時に持ち帰った。

しかし、帰宅してから先日まで、サンデー毎日の連載、福澤手帖の原稿、ベルリン独日協会の講演と、目先の仕事に追われまくり、持ち帰ったDVD(正確に言うとブルーレイディスクだが長いのでここではDVDと書くことにします)は未開封のまま棚の上。

そして先日、一連の仕事が終わって、頑張った自分のへのご褒美にこれを観ようと思ったわけだ。
透明のセロファンをピーッと開けて、ふふふ…。
と、プレーヤーに挿入すると、…ん??
言語の選択肢に日本語は無く、ドイツ語やイタリア語などヨーロッパ言語が並んでいる。
日本語は?
輸入品を買ってしまった??
慌ててジャケットを確認する。

0528_03

ちゃんとカタカナでタイトルが付いている。

0528_04

ディスクにも「グランド・ブダペスト・ホテル」とカタカナがきちんと書かれている。
…なのになぜ?
疲れすぎて、不自然な行動を取り、無意識にドイツ版を挿入してしまったか??
見るとドイツ版は棚の中に納まっていた。
挿入したのは確かに日本から買って帰った日本版のDVD。
改めて裏面を確認してみる。

0528_05

0528_06
選択肢は英語か日本語の二通り。
…なのになぜ実際観ようとすると日本語がなくて、ドイツ語とかイタリア語なの~?!
で、仕方ないから、観た。ドイツ語で。
またもや楽しくて、ジン…ときて、感動してしまった。
翌朝。
しかしそれじゃあいかんと思い直す。
ドイツ語版は既に持っていて、日本語の吹き替えや字幕で愉しみたいから、わざわざ日本から買って帰ったのだ。
このままでは、もしかして昨日は何かの間違い…なんて、また確認しようとして、ついつい観てしまい、また翌日に…なんて人生はいけない。
ちなみに、私は大の映画好き。
日本に帰ると、出来るだけ1作は劇場で鑑賞し、いくつものDVDを買って帰る。
ベルリンの拙宅のテレビやプレーヤーが日本製品が再生可能であるのは当たり前。どれも健全に機能している。
日本からのDVDは山ほどあるが、このようは現象は初めて。

そこで、メーカーにメールで問い合わせることにした。
『グランド・ブダペスト・ホテル』という長いタイトル、間違えちゃいけないと思って、アマゾンのページを出して、そこからコピペし、再生時の状態を伝えて送信した。
出したばかりだから、返事はまだない。
ただ、送った後で、さっきコピペに使ったアマゾンのページ、綴じようと思って、ふと視野に入った一文にギョッとした。

0528_07

「発売予定日は2015年7月3日です。」 と書かれていた。
すぐ下に「発売日までに商品を受け取るには、お急ぎ便をご利用のうえ、予約注文してください。」とあり、注文ボタンも「予約注文する」になっている。
しかし私は持っているぞ。本物の日本語表記のなされたDVD(正確に言うとBlu-rayだが)。
…いったいどうなっているのだ??
ちなみに私はこんなものも持っている。

0528_08

映画の中に出てくる、ジャケットにも載っている…

0528_09

メンドルスのケーキの箱。
開けるとほら。

0528_10

ちゃんと中も入っている~。
メンドルの「コーティザン・オ・ショコラ」。
これはあまりにも『グランド・ブダペスト・ホテル』を愛する母親の誕生日に娘が作ってくれたメンドルケーキとその箱。アガサがうちに来たわけではない。
DVDの特典に「コーティザン・オ・ショコラ」の作り方が載っていて、それを見ながら焼いてくれた。
そんなわけで特典も楽しい『グランド・ブダペスト・ホテル』。
日本語吹き替えも観たいよ~。
原因は分かり次第またご報告いたします。